社 名 |
株式会社 三千盛
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創業 |
安永年間 (1772~1781年)
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設立 |
1994年(平成6年)
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所在地 |
岐阜県多治見市笠原町2919
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代表者 |
水野鉄盛 |
事業内容 |
清酒「三千盛」製造及び販売 |
弊社では、創業江戸後期より約200年、酒造業を通して社会に貢献することを旨としております。
お酒は、古来神社にお供えする御神酒、そのお祭り・冠婚葬祭や祝い事などの人と人をつなぐ地域の貴重なコミュニケーションツールとして、使われて参りました。
昭和期では、日本経済の成長に伴い企業などでの人間関係の調和をはかり意思疎通を高めるため宴会・飲み会などの場にてお互いに 「酒を酌み交わす」 ことによって絆を深める一役を担っておりました。
そして社会が大きく移り変わろうとしている今現在、新たなコミュ二ケーションスタイルが必要とされています。
国内外に向かって伝統に培われた本来の酒文化を背景に持つアルコール飲料として多様な人々の幅広い交流の推進役となることを切に願っています。
皆様こんにちは。
日本酒は毎日晩酌として料理と一緒に楽しむことが一般的です。
酒が料理を引き立たせ料理を口にした後にまた酒が飲みたくなるといった双方のバランスを重視して清酒三千盛を醸造しています。
多くの方々に充実した食と酒の体験を重ね、長く健康でいていただくためのお酒を提供できたらと思っています。
さて日本酒製造方法は江戸中期にほぼ完成し現代の工程及び製造方法もそれに沿っており、どこの清酒メーカーも同じ工程及び製造方法で造っています。
しかしそれぞれに目的とする酒の品質が違いますので素材を選択し技術を組合わせて(技術の掛け算で)目的の酒を造って行きます。
最も大切なことは消費者が消費の現場で如何に消費し如何なる満足を得ていただくか、そのために如何なる酒質にするかを決定することです。
私どもでは料理とともにある食中の酒として食と酒の双方で食生活を充実させて楽しんでいただき、尚且つ適正飲酒で「酒は百薬の長」として健康で人生を歩んでいただくことを使命(社是)としております。
そこで「食中酒」とは如何なるものかがテーマになるのですが、日本で発展した和食は極めて繊細な料理であり、食材そのものの香りと味わいを大切にしながら日本固有のかつお、昆布などのだし、醬油、味噌などの調味料を使いながら美しく調理していきます。
このような食材の繊細な味わいをだし、調味料等により奥行きの深い、しかしこれしかないといった味のバランスに仕上げていきますので、その料理を引き立てるべき酒は料理以上に甘味、旨味、酸味、苦味、渋みそして香りが強くあってはならないと考えています。このことが三千盛がからくち(今現在の三千盛の酒質)でなければならない
基本的な理由ですが、三千盛も又繊細で微妙なバランスで成り立っています。
ごく少なく軽く感じる甘みとさらりとしているが飲むほどに深く敏感に感じ始める旨味、すっきりとした酸味とわずかにのどを通る苦味、そして味全体を白いベールでおおうように吟香がありますが、実はこのすべての香味を統一しているものが、水の次に多い成分のエチルアルコールです。これは他の食中酒であるワイン、紹興酒でも同じことが言えますが、この三種の酒は歴史的な発展の過程で相方の料理が違うということです。
エチルアルコールのことを「酒精」と言いますが、正に酒を酒たらしめる真髄で、近年売られているノンアルコール飲料は全く奇妙キテレツなチャンポンジュースで全然食中酒にはなりません。
私はこのエチルアルコール(酒精)が酒の香味を統一していると言いましたが、実は料理と酒との橋渡しをしているのがエチルアルコールではないかという仮説を立てています。その酒のエチルアルコール濃度が食中酒として極めて重要な要因で他の香味成分のそれぞれの割合と合わせてその酒を考える必要があります。
清酒三千盛は日本酒度が+12~+19、滴定酸度が1.0~1.4、アミノ酸度が0.6~1.1、アルコール%が14.8~18.5程の範疇であり、どの商品もこれ以上濃醇であると料理の妨げになると考えていますが利き酒のみで他と比較するとみうすい感じるかもしれません。
ですが食中に持っていき料理と共に飲んでいくとエキス(糖質等)の少ないシャープな切れ味が料理の味わいを際立たせ余韻を残しながらも新たに味覚と嗅覚を甦らせ最初に箸を付けた時の料理の旨さを感じることができるのです。さらに又酒を欲しくなり口に含み喉を通すと利き酒だけではわからない奥行の深い酒の旨味も敏感に感じるようになります。私自身が様々な料理と弊社の三千盛だけでなく他の清酒、ワイン、紹興酒なども体験し新商品を開発するヒントを得て新たな三千盛の世界を創造していきます。
大学を卒業して、この世界に飛び込んだ。
米と水と菌だけの世界に「恩菌」という言葉を学び、製麹の大切さを学び、そして、当蔵の蔵人と共に酒造りをしている。
ただ辛いだけでなく、米本来の旨味を残し、辛口酒としてのバランスのとれた酒を目指して。
つまり「めしがうまくなる酒」・「すっともう一杯 杯がでる酒」・「岐阜の、多治見の、笠原の”風”を感じとれる酒」を目指している。
毎年、同じ事を繰り返す。ち密に厳格に、同じ事を繰り返す行為のすごさ・むつかしさが分かりはじめた。
ある人の言葉で「毎年が1年生」、しかし、1年生の1年の過ごし方と2年生の1年の過ごし方の違いがでる仕事をし続けたい。
そして最後に、先人達がつくりあげた「三千盛」を維持し発展させ次につなげていきたい。